Google AIモードは本当にデフォルト化するのか? 情報の錯綜から学ぶ、経営者の視点と対応策

こんにちは、佐々木 優です。IT企業を経営している立場から、今日はとても重要で、そして少し複雑なお話をさせていただきたいと思います。

先日、海外のSEOメディア「Search Engine Roundtable」や「Search Engine Land」で報じられたニュースを見て、正直困惑しました。Google検索が「AIモード」を間もなくデフォルト化するという報道があったのですが、その後すぐにGoogle幹部からの修正発言があったんです。この一連の出来事は、私たちIT業界で働く者にとって、情報の真偽を見極めることの重要性を改めて感じさせる出来事でした。

情報ソース:

発言とその修正 – 情報が錯綜した24時間

この騒動の発端は、2025年9月6日午前7時2分、GoogleのAI製品担当主任プロダクトマネージャーであるLogan Kilpatrick氏がX(旧Twitter)で発言したことでした。彼は「AI Modeが間もなくデフォルトになる」という趣旨の投稿をし、さらにユーザーからの質問に対して「soon :)」(間もなく)と笑顔の絵文字付きで返答したんです。

私も最初にこのニュースを見たとき、「ついにその時が来たか」と思いました。会社のSlackでも社員たちが「これは大変なことになりそうですね」「対策を急がないと」と話していたのを覚えています。

ところが、翌日の9月7日、Google検索の製品担当副社長(VP)であるRobby Stein氏が同じくXで「wouldn’t read too much into this. we’re focusing on making it easy to access AI Mode for those who want it」(これをあまり深読みしないでください。私たちはAIモードを使いたい人が簡単にアクセスできるようにすることに焦点を当てています)と発言したんです。

この修正発言を見たとき、私は「ああ、やっぱり」と思いました。企業のプロダクトマネージャーレベルの発言と、VP(副社長)レベルの発言では重みが違います。おそらくKilpatrick氏の発言は個人的な見解で、会社の正式な方針ではなかったのでしょう。

実際に、BleepingComputerの報道によると、現在のところGoogleはAIモードを全員のデフォルトにする計画はないそうです。ただし、AIモードを好む人が個人的にデフォルトとして設定できるトグル機能やボタンの提供は検討されているとのことです。

Googleのビジネスモデルへの影響 – 慎重に進む理由

なぜGoogleがAIモードのデフォルト化に慎重なのか、経営者の視点から考えてみたいと思います。

皆さんもご存知の通り、Googleの主要な収益源は広告収入です。私たちがGoogle検索を使って何かを調べるとき、検索結果に表示される広告をクリックすることで、Googleは収益を得ています。

でも、現在のAIモードやChatGPTのようなAI検索では、従来型の広告がほとんど表示されていません。私も実際に試してみましたが、確かに広告らしい広告は見当たりませんでした。

ただし、最近の動きを見ると、GoogleはすでにAIオーバービューでの広告テストを開始しており、広告パートナーに対してAI広告の実践方法を提案しているそうです。つまり、収益化の方法を模索している段階なんですね。

BleepingComputerの記事では「GoogleはAIモードが広告ビジネスにどのような影響を与えるかをまだ見極めようとしている」と分析されています。これは非常に的確な指摘だと思います。

私の会社でも、クライアント企業から「AIが主流になったら広告戦略はどう変わるのか」という相談を受けることが増えています。正直に言うと、私たちもまだ完全な答えを持っているわけではありません。でも、この変化が段階的に進むことで、私たち企業側も対応する時間ができると考えています。

日本でのAI機能展開 – 想像以上に進んでいる現状

日本でのAI機能の展開について、私が調べた限りでは想像以上に進んでいることがわかりました。

まず、AIオーバービューについてですが、これはすでに2024年8月に日本に導入されており、日本語でも利用可能です。2024年10月にはさらに100カ国以上に拡大され、現在では英語、ヒンディー語、インドネシア語、日本語、ポルトガル語、スペイン語の6言語に対応しています。

さらに興味深いことに、日本の検索マーケティング専門家である鈴木謙一氏の報告によると、Google AIモードは公式には英語のみのサポートとされているにも関わらず、実際には日本語、ドイツ語などでも応答できることが確認されているそうです。これは「隠れた機能」として静かにテストされている可能性があります。

私も試しに英語設定でAIモードを使ってみましたが、確かに日本語での質問にも応答してくれました。この機能は公式には発表されていませんが、多言語サポートの準備が着々と進んでいることを示しています。

2025年5月時点で、AIオーバービューは200カ国以上、40言語以上で利用可能になっており、毎月10億人以上のユーザーが利用しているという規模です。

LLM時代に企業が本当にすべきAI対策 – 変わらない本質

今回の一連の騒動を通じて、改めて感じたことがあります。それは「情報に踊らされずに、本質を見極めることの大切さ」です。

先月、日本で初めて開催されたSEOカンファレンスに参加した際、SEO歴20年から30年というベテランの第一人者の方々が口を揃えて言っていたことがあります。

「AI対策のために全く新しいことをする必要はない。これまでのSEO対策をより一層強化していくことが重要だ」

この言葉は、今回の騒動を経てより深く理解できました。技術は急速に進歩していますが、ユーザーの課題を解決し、価値を提供するという根本的な部分は変わりません。

私の会社では、この経験を踏まえて以下のような方針を立てています:

1. 信頼性の高い情報源となることを目指す AIが参照したくなるような、深い洞察や独自の視点を含んだコンテンツ作りに力を入れています。表面的な情報ではなく、人間だからこそ提供できる価値を追求しています。

2. 複雑な課題解決により焦点を当てる AIが簡単に回答できないような複雑な課題や、人間の感情に寄り添った解決策を提供することに注力しています。

3. 専門性と権威性の継続的な向上 特定の分野における専門性を高め、その分野のエキスパートとして認識されるよう努めています。これは従来のSEOでも重要でしたが、AI時代にはさらに重要になると感じています。

4. 情報の真偽を見極める力の強化 今回のような情報の錯綜に対応するため、複数のソースから情報を収集し、慎重に判断する体制を整えています。

変化の波を読む力 – 経営者として学んだこと

Google AIモードのデフォルト化について、現在のところは「ユーザーが選択できるオプション」として提供される方向性が見えてきました。

2025年中にAIモードが完全にデフォルトになる可能性は低くなりましたが、2026年には状況が変わる可能性もあります。重要なのは、この変化を一喜一憂するのではなく、長期的な視点で捉えることです。

私が経営者として学んだことの一つは、「変化のスピードを正確に読むことの重要性」です。早すぎる対応は資源の無駄遣いになりますし、遅すぎる対応は競争劣位を招きます。

今回の件でも、もしKilpatrick氏の最初の発言だけを信じて急激な戦略変更をしていたら、混乱を招いていたでしょう。Stein氏の修正発言を待って、慎重に判断したことで、適切な対応ができました。

私の会社では、週に一度の「AI動向ミーティング」に加えて、「情報の信頼性チェック」という新しいプロセスを導入しました。重要な情報については、複数のソースで確認し、公式発表を待つという姿勢を徹底しています。

現場で感じた変化と未来への準備

実際のところ、AIオーバービューが日本で展開されてから、クライアント企業のWebサイトへの流入パターンに変化が見え始めています。

ただし、これは終わりではなく始まりです。GoogleのMartin Splitt氏が2025年6月のGoogle Search Central Liveイベントで語ったところによると、ユーザーの多くはAIオーバービューの上部3分の1程度しか読まず、スクロール深度の中央値は30%程度だそうです。

これは何を意味するかというと、AIが提供する情報だけでは満足できないユーザーが一定数存在するということです。より詳細な情報や、人間ならではの視点を求めて、元のWebサイトを訪問するユーザーは今後も存在し続けるでしょう。

先日、ある製造業のクライアント企業の担当者の方から「佐々木さんの会社は、この変化をどう見ているんですか?」と相談を受けました。その方は本当に心配そうな表情をされていました。

私はこうお答えしました。「変化は確実に起きています。でも、それは突然の崖から落ちるような変化ではなく、階段を一段ずつ上るような変化です。私たちには準備する時間があります」

情報リテラシーの重要性 – 今回の教訓

今回の一件で最も強く感じたのは、情報リテラシーの重要性です。

Logan Kilpatrick氏の発言は確かにインパクトがありましたが、その後のRobby Stein氏の修正発言まで含めて全体像を把握することで、より正確な状況理解ができました。

Search Engine Landの記事では、この修正発言について「Maybe not(そうでもないかも)」というタイトルで報じています。こうした慎重な報道姿勢も、私たちが見習うべき点だと思います。

私たちIT業界で働く者は、技術の最前線にいるからこそ、情報の精査により注意深くならなければいけません。特に、クライアント企業に対してアドバイスをする立場にある私たちは、正確で バランスの取れた情報を提供する責任があります。

今回の経験を通じて、私は社内の情報共有プロセスを見直しました。重要な業界ニュースについては、必ず複数のソースを確認し、公式発表や修正情報がないかを48時間は注視するという ルールを設けました。

未来への展望と心構え

Google AIモードの完全なデフォルト化は、当面先送りされる可能性が高くなりました。しかし、AI検索がWebの主流になっていく流れは変わりません。

重要なのは、この変化を恐れるのではなく、準備の時間として活用することです。GoogleがAIモードの収益化モデルを模索している間に、私たちは質の高いコンテンツ作りと、ユーザー体験の向上により一層注力できます。

実際に、GoogleはすでにAIモードやAIオーバービューでの広告テストを進めており、広告パートナーに対してAI広告の実践方法を提案しています。これは、将来的にはAI検索でも収益化の道筋が見えてくることを示しています。

私たちが今すべきことは、この変化の過程を注意深く観察し、適切なタイミングで適切な対応を取ることです。焦って間違った方向に進むよりも、確実な情報に基づいて行動することの方がずっと重要です。

最後に – 共に歩む仲間として

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回のGoogle AIモードを巡る騒動は、私たちにとって貴重な学習機会でした。情報の真偽を見極める重要性、慌てずに全体像を把握する大切さ、そして変化に対する適切な心構えについて、改めて考えさせられました。

もし皆さんの会社でも、AI対応について悩んでいることがあれば、ぜひ信頼できる専門家や同業者と情報を共有することをお勧めします。一人で悩むよりも、同じ課題を抱える仲間と一緒に解決策を考えていく方が、きっと良い結果につながります。

この激動の時代を、私たちは一歩ずつ、着実に歩んでいきましょう。変化を恐れず、でも慌てることなく、本質を見失わずに前進していけば、必ず道は開けると信じています。

皆さんと一緒に、この時代の変化を乗り越えていけることを心から願っています。

#Google検索 #AIモード #SEO対策 #AI時代 #デジタルマーケティング #IT経営 #広告戦略 #情報リテラシー #AIオーバービュー #検索の未来




この記事について

執筆者:佐々木 優
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企画・取材:miku
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この記事は、ITコンサルティングを専門とする 株式会社リミブレイク が運営するメディアとして、独自の取材と分析に基づき制作されました。

GPT-5が変える仕事の未来──31歳経営者が見た衝撃と希望

高層ビル群のホログラムを操作する女性と、ホログラムに触れるAIロボット、背景には夜景が広がるオフィス

佐々木優です。31歳、IT企業やってます。

昨日の夜、OpenAIがGPT-5を発表したじゃないですか。で、私、マジで震えてるんです。いや、良い意味で。でも同時に「これ、本当にまずいんじゃ…」って思ってる。

新社会人の子たちから最近よく相談されるんです。「AI に仕事取られちゃうんですかね?」って。正直、今まで「大丈夫大丈夫、新しいチャンスも生まれるから」なんて言ってたけど、実際のGPT-5見てから、ちょっと考えが変わりました。

いや、これマジでやばくない?

まず言わせてください。私、この業界12年やってますけど、こんなのは初めて。

GPT-4が出た時も「すげー」って思ったけど、あれはまだ「賢いオウム」って感じだったんです。質問したら、インターネット上の情報を上手に組み合わせて答えてくれる。でも時々嘘つくし、「あー、AIだなー」って分かる部分があった。

でもGPT-5は違う。今朝、試しに弊社の複雑な在庫管理システムの問題について相談してみたんです。そしたら「少し整理させてください」って言われて、3分くらい待たされた後に、めちゃくちゃ的確な改善提案が返ってきた。

私、正直ビビった。だって、それって私が3日間悩んでた問題だったから。

なんか「考えてる」っぽいのが怖い

一番ゾクッとしたのが、GPT-5の「思考プロセス」が見えることなんです。

例えば、「来月の売上予測を立てたい」って聞いたら、「まず過去3ヶ月のデータを分析して…次に季節要因を考慮して…競合の動向も加味して…」って、まるで人間の分析担当者みたいに段階的に考えてる。

で、途中で「あ、でもこの要素も重要ですね」って言って考え直したりする。これまでのAIって「瞬時に答え」が出てたじゃないですか。でもGPT-5は違う。本当に「考えて」る感じがする。

うちの麻紀(23歳)が「これ、人工知能っていうより人工頭脳って感じしませんか?」って言ったんですけど、まさにそれ。

嘘つき問題、かなりマシになった(でも油断は禁物)

これまでAIの一番の問題って、もっともらしい嘘をつくことでした。私も痛い目見たことあります。

去年の話なんですけど、AIに「化粧品業界の2023年トレンド」について調べてもらったんです。で、「○○研究所の調査によると…」って、めちゃくちゃ具体的なデータが返ってきた。数字も細かいし、研究所の名前もそれらしい。

で、そのデータをプレゼン資料に使ったんです。クライアントは大手化粧品メーカー。

結果?その研究所、存在しなかった。データも全部デタラメ。

プレゼン中にクライアントから「この研究所、聞いたことないんですが…」って言われて、その場で調べたら見つからない。もう、穴があったら入りたかった。顔から火が出るってこういうことかと思った。

でも、GPT-5はここが改善されてる。「分からないことは分からない」って言うようになった。「○○については確実な情報が見つからないので、推測での回答になりますがよろしいですか?」みたいに。

ただ、完璧じゃない。先週も弊社のエンジニアが「最新の JavaScript フレームワークについて」聞いたら、存在しないライブラリの名前が混じってた。だから、重要な判断には必ず裏取りが必要。これは変わらない。

私の会社で起きてる変化(リアルな話)

コーディング革命、マジで起きてる

うちのエンジニアチーム、最近様子がおかしいんです。良い意味で。

これまで、新しいWebサイト作るのに最低1週間はかかってたんです。設計して、コーディングして、デバッグして…。でも今日、朝からGPT-5を使い始めてから、半日で完成してしまった。

しかも、品質が下がってない。むしろ上がってる

やすさん(61歳、シニアエンジニア)なんて「私の仕事なくなっちゃうんじゃ…」って最初は不安がってたけど、今は「こんなに創造的な仕事ができるとは思わなかった」って言ってる。

なぜかというと、細かいコーディング作業をAIに任せることで、「どんなユーザー体験を作るか」「どんな価値を提供するか」に時間を使えるようになったから。

でも、全部がうまくいってるわけじゃない

正直に言います。失敗もありました。

今日、ECサイトの決済システムをGPT-5に作ってもらったんです。コード自体は完璧だった。でも、セキュリティ要件の解釈が微妙にズレてて、後から大幅修正が必要になった。(大変でしたよ、お昼も抜きで)

結果的に、人間が最初から作るより時間がかかっちゃった。

あと、AIが生成したコードって、一見完璧に見えるけど、なぜその書き方をしたのかが分からないことがある。だから、後で修正しようとすると結構大変。結局、Claudで作り直しました。

うちの新人たちには「AIのコードをそのまま使わず、必ず理解してから使え」って言ってるんですが、これが結構難しい。理解する前に動いちゃうから、つい そのまま使いたくなる。

これ、普通の会社でも使えるの?

営業チームでの実験

弊社、IT企業だから最先端のツールを試しやすいんですが、一般企業でも使えるのか気になって、友人の会社(不動産業)で実験してもらいました。

営業資料の作成にGPT-5を使ってもらったんです。これまで1つの提案書作るのに丸一日かかってたのが、2時間で完成。しかも、客先のニーズに合わせたカスタマイズも簡単。

友人(営業部長)は「これ、うちの営業マンより優秀じゃない?」って言ってたけど、実際に商談に行くと、やっぱり人間じゃないと分からない部分がある。お客さんの表情とか、言葉の裏にある不安とか。

結局、AIで効率化できる部分と、人間じゃないとダメな部分がハッキリしてきた感じ。

うちの経理のおばちゃんの反応

経理の佐藤さん(55歳、うちに10年いる)に「AI使ってみない?」って提案した時の反応が面白かった。

「私、機械オンチだから…」って最初は嫌がってたんですが、試しに月次レポートの作成を手伝ってもらったら、目をキラキラさせて「これ、すごいわね!」

今日は朝からGPT-5と会話してる。「今月の経費、どう思う?」とか「来月の予算計画、チェックして」とか。

でも佐藤さん、「AIは便利だけど、最終的な判断は人間がしなきゃダメよね」って言うんです。この感覚、すごく大事だと思う。

新社会人のみんなが心配してること

「私たちの仕事、なくなりませんか?」

この質問、本当によく聞かれます。で、正直に答えると「一部はなくなる」。

でも全部がなくなるわけじゃない。変化するんです。

私が新人だった頃(もう10年以上前だけど)、「Excel使えない人は仕事がない」って言われてました。でも実際は、Excelが普及することで、より複雑な分析ができるようになって、新しい仕事が生まれた。

AI時代も同じだと思う。単純作業は自動化されるけど、その分、創造的な仕事や人間らしいコミュニケーションが重要になってくる。

「何を勉強すればいいんですか?」

これも難しい質問。だって、5年後にどんなスキルが必要になるか、正直分からないから。

でも、一つ言えるのは「学び続ける能力」が一番大事だということ。

プログラミング覚えても、AIがコード書いてくれるようになるかもしれない。マーケティング理論覚えても、AIが戦略考えてくれるかもしれない。

でも「新しいことを学ぶのが楽しい」「分からないことがあったら調べる」「失敗しても次に活かす」っていう姿勢があれば、どんな変化にも対応できる。

実際、うちの新人たちの成長スピードがヤバい

今年入社した新人3人、正直言って私の想像を超えてる。

GPT-5を使いこなして、私が1週間かけてやってた作業を1日で終わらせる。しかも、アイデアがめちゃくちゃ斬新。

でも同時に、「なぜそのアイデアが良いのか」を説明するのは苦手だったりする。直感的に「これだ!」って分かるんだけど、論理的に説明できない。

だから最近、「AIに質問する力」と「AIの回答を検証する力」を鍛える研修を始めました。これ、多分これからの時代に必須のスキルになる。

他の会社のAIはどうなの?

Google Gemini、結構いいらしい

友人のマーケティング会社で Google Gemini使ってるんですが、「Google Workspace との連携が神」って言ってました。

Gmail の内容を自動で分析して、返信の下書きまで作ってくれる。しかも、相手に合わせてトーンを調整してくれる。

ただ、時々「なんか Google っぽい回答」になるって。良くも悪くも、無難で優等生的な感じ。

Claude、安全性高いけど…

別の友人(金融系)がClaude使ってるんですが、「安全性は抜群だけど、たまに過保護」って言ってた。

ちょっとリスクのある質問をすると「申し訳ありませんが…」って断られることが多いらしい。コンプライアンス重視の企業には良いかもしれないけど、スタートアップみたいに攻めたい会社には物足りないかも。

結局、どれがいいの?

正直、用途次第。うちでは:

  • クリエイティブな作業:GPT-5
  • データ分析:Gemini
  • 法的なチェック:Claude

みたいに使い分けてる。でも管理が面倒だから、将来的には統合されるか、もっと汎用性の高いものが出てくると思う。

で、結局どうすればいいの?

私なりの答え(でも正解じゃないかも)

新社会人のみんなには、以下のことをお勧めします:

1. とりあえず触ってみる

理論より実践。無料版でもいいから、とにかく使ってみる。私も最初は「何に使えばいいか分からない」状態でしたが、使ってるうちに可能性が見えてきました。

2. 失敗を恐れない

私、GPT-5使い始めてから、失敗の数が増えました。でも、失敗の質が変わった。「小さく早く失敗する」ことで、大きな失敗を避けられるようになった。

3. 人間らしさを忘れない

AI が得意なのは情報処理と論理的思考。でも、創造性や共感力、直感は まだまだ人間の方が上。この部分を磨くことを忘れずに。

正直、私も分からないことだらけ

偉そうなこと言ってるけど、実は私も手探り状態です。会社経営してるから「将来の方向性を示す」のが仕事だけど、内心は「本当にこれでいいのかな?」って思うこともある。

でも、それでいいと思うんです。誰も正解を知らない時代だから、みんなで試行錯誤しながら進んでいくしかない。

一緒に学んでいきませんか?

最後に、お願いがあります。

この記事読んで「なるほど」って思った人も、「この人、分かってない」って思った人も、ぜひ意見を聞かせてください。Twitter でも いいし、直接連絡くれてもかまいません。

私、31歳のおばさんですが、新社会人のみなさんから学ぶことがたくさんあります。特に、AIとの付き合い方については、デジタルネイティブ世代の感覚が参考になる。

一緒に、この激動の時代を楽しみながら乗り切っていきましょう!


追伸

この記事、実はGPT-5にも相談しながら書きました。構成や論理の整理で助けてもらったけど、体験談や感想はもちろん私のオリジナル。こういう使い分けが、これからの「人間とAIの協働」の形なのかもしれません。

でも、もしかすると数年後には「あの頃は人間が文章書いてたんだよね」って笑い話になってるかも。それはそれで面白いかもしれない。

変化を楽しみましょう!


佐々木優
私、佐々木優のプロフ

#GPT5 #AI革命 #仕事の未来 #人工知能 #働き方改革 #DX #AI時代 #生成AI #テクノロジー #未来予測

新社会人の君へ。地図が燃えた世界で、君は何を燃やすのか。

暗闇の中、タイル張りの地面から炎が立ち上り、火の粉が舞っている。

株式会社リミブレイクの佐々木優です。

ねえ、君は、自分の足元にある地面が、音もなく消えてなくなる感覚って、味わったことある?

去年の夏だったかな。蒸し暑い夜で、オフィスには私一人。安物のコーヒーを啜りながら、ぼんやりと新しいAIのデモ画面を見ていたんです。ありきたりな質問を打ち込むと、画面には、淀みなく、美しく、完璧な「答え」が表示された。その瞬間、ゾッとした。恐怖じゃない。なんだろう、高層ビルの屋上から、手すり無しで下を覗き込んだ時みたいな、めまい。

私が10年かけて積み上げてきた「情報を探し、まとめ、分かりやすく伝える」っていうスキルの大部分が、ほんの数秒で、この無機質な箱に代替されていく光景。それが、私の足元の地面が消えた瞬間でした。

君たちは、そんな、地図が燃やされ、コンパスが狂った世界に、社会人として第一歩を踏み出そうとしている。

正直に言う。羨ましいなんて、綺麗事は言わない。大変な時代に生まれてきたな、って思う。でも、同時に、心の底からこうも思うんです。

ああ、なんて面白い時代なんだろう」って。

今日は、そんな、ルールがぐちゃぐちゃに壊れた世界で、君が「君だけのゲーム」をどう創っていくか。その話をします。綺麗事も、建前も、全部なしで。


「正解」がゴミになった日。

昔はね、情報を知っていることが価値でした。誰も知らない情報源を掘り当ててきて、「こんなデータがあります!」ってドヤ顔で上司に報告するのが、デキる若手の仕事だった。

でも、もう終わり。完全に、終わった。

Googleの検索窓に何か打ち込んでみて。一番上に、AIが生成したそれっぽい「答え」が出てくるでしょう? AIO(AI Overview)とかいう、アレ。多くの人は、もうそこで満足してしまう。わざわざ、どこかの会社の、誰が書いたかも分からない記事をクリックしようなんて思わない。ゼロクリック検索。言葉通り、クリックすらされない。私たちの声は、届く前にかき消される。

これは、ただウェブサイトへのアクセスが減る、なんていう生易しい話じゃない。

君や、君の会社が、この世界に「存在しない」ことにされてしまう、という話です。

AIが作る「世界の要約」の中に、君の名前も、君の会社の名前も出てこない。誰も君のことを見つけられない。まるで、最初からそこにいなかったかのように。

笑えないでしょう? 私も笑えない。必死にウェブサイトを作って、ブログを更新して…その努力が、AIという巨大な壁の向こう側に、誰にも見られずに積み上がっていくかもしれないんだから。

じゃあ、どうするの? 諦める?

冗談じゃない。

壁があるなら、よじ登るか、回り込むか、風穴を開けるしかない。そして、その風穴の開け方が、昔とは全く違うってことなんです。


SEO?ああ、それね。…魂、入ってる?

これからはLLMOの時代だ!」とか息巻いてるコンサルタント、最近よく見かけます。LLMO(大規模言語モデル最適化)。要は、AIに好かれるように自分を最適化しましょうね、って話。

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SEOの次はLLMO!AIに好かれるのも大事だけど、私はちゃんと魂を込めて書きたいな。

間違っちゃいない。でも、言葉が軽すぎる。私はこの「最適化」って言葉が、どうにも好きになれないんです。なんだか、AI様のご機嫌を伺う、ただの媚びへつらいみたいで。

私たちがやるべきことは、そんな「最適化」なんていうお行儀のいいものじゃない。

AIが、無視したくても、無視できないほどの「ノイズ」になること。

AIの作った綺麗な要約の世界観を、ぐちゃぐちゃに破壊するほどの「熱量」をぶち込むこと。

これしかないと、私は本気で思っています。

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AIの世界をぶち壊すくらいの熱量、ゆりも共感しちゃう!無視できないノイズになっちゃお!

昔ながらのSEO対策…キーワードを詰め込んで、他のサイトから文章を借りてきて、体裁を整えて…。そんな魂の抜けたコンテンツは、AIにとって最高の「エサ」です。美味しく要約されて、骨の髄までしゃぶられて、引用元として名前すら載らずに捨てられる。

そうじゃない。君にしか書けない、君にしか語れない、

君自身の「何か」はどこにある?

AIは、体験ができない。失敗して、泣きたくなる夜を過ごすこともない。理不尽な上司に怒られて、トイレで一人、拳を握りしめることもない。顧客からの「ありがとう」の一言に、天にも昇る気持ちになることもない。

その、どうしようもなく人間臭い、泥臭い、君だけの「感情の揺らぎ」。それこそが、AIには絶対に生成できない、君だけの価値なんです。小手先のSEOやLLMOなんて、その価値をAIに届けるための「手段」にすぎない。手段を目的化する人間は、いつの時代も、一番最初に淘汰される。


私が、ただの「佐々木さん」から「リミブレイクの佐々木代表」になれた理由。

少し、私の昔話をさせてください。

会社を立ち上げて数年、本当に仕事がなかった。実績もない、コネもない、ただ情熱だけはある、青臭い会社。毎日毎日ブログを書いて、業界のニュースを解説して、自分たちの考えを発信し続けた。でも、誰にも読まれなかった。マジで、誰にも。アクセス解析の画面を見て、溜息をつく毎日。

ある日、心が折れかけて、もうブログなんてやめようかと思ったんです。その時、ふと気づいた。「私、誰の真似してるんだろう」って。有名な経営者や、人気ブロガーの書き方を無意識に真似て、当たり障りのない、どこかで読んだことあるような文章を書いていたんです。

恥ずかしくて、悔しくて、腹が立った。自分自身に。

その夜、全部捨ててやろうと思って、初めて自分の言葉で書いたんです。成功体験じゃない。大失敗したプロジェクトの話。クライアントにこっぴどく怒られて、契約を切られて、チームが崩壊しかけた、思い出したくもないくらい惨めな話。

でも、そこから何を学んだか。どうやって立ち直ろうともがいているか。その、カッコ悪い、生々しい、剥き出しの過程を、全部書いた。

翌朝、その記事に、初めて一件のコメントがつきました。

「すごく正直で、心を打たれました」

って。

あの時の、心臓が鷲掴みにされるような感覚、今でも忘れられません。

あれが、私の会社の「エンティティ(実体)」が生まれた瞬間でした。

「すごい実績のある会社」じゃない。「失敗から学んで、正直にもがいている会社」という、唯一無二の存在として、初めて世界に認識された瞬間。

君にだって、必ずあるはずです。君だけの体験、君だけの失敗、君だけの譲れないこだわり。(E-E-A-T)なんて横文字で考えるから難しくなる。要は、

「お前は、自分の人生をちゃんと生きてるか?」

ってこと。君が本当に体験し、専門性を磨こうともがき、その道のプロとして譲れない一線を持って、嘘偽りなく語っているか。

それを、自分の言葉で、世界に発信するんです。それが、君という人間の「実体」になる。誰にも真似できない、一次情報になる。最初はたった一人にしか届かないかもしれない。いいんです、それで。その一人が、やがて二人になり、十人になる。その小さな熱の伝播こそが、AIの作った無機質な世界に、人間が起こせる唯一のバグなんです。


テクニックの話なんて、本当は最後でいい。

…と、ここまで熱く語っておいてなんだけど、一応、具体的な話もしておきますか(笑)。

AIは文章を「段落(パッセージ)」単位で評価するから、一つ一つの段落で意味が完結するように書くといい、とか。AIに自己紹介するための「LLM.txt」っていう新しい仕組みが始まったよ、とか。

大事ですよ。もちろん、大事。でもね、これらは、あくまで枝葉の話。

料理に例えるなら、最高の食材(君の体験)と、それを調理する情熱(君の想い)があれば、あとは塩コショウ(テクニック)を振るだけで、人の心を動かす一皿は作れるんです。最高のテクニックを駆使しても、肝心の食材が偽物で、想いがこもっていなければ、それはただの、味気ないエサにしかならない。

だから、お願いだから、テクニックに溺れないで。本質を見失わないで。


君は、何色の炎を燃やす?

長々と、偉そうに語ってしまいました。ごめんなさい。

でも、これだけは、心の底から信じているんです。

地図が燃えて、誰もが道に迷っている今だからこそ、君が、君自身の足で、新しい道を作れる。

正解がなくなった今だからこそ、君が、君だけの

「これが私の正解だ」

を、世界に叩きつけられる。

これから君を待っているのは、退屈な作業じゃない。AIに指示を出すだけの仕事でもない。

君という「ブランド」を、この世界にどう打ち立てるかという、壮大なクリエイティブです。

クリックされるな。アクセス数を稼ぐな。そんなものは、もう古い。

検索される人間になれ。君の名前で、ググられる人間になれ。

AIが作った便利な世界。それを使い倒すのは、大いに結構。でも、

決して、AIに「使われる」人間になるな。

君がこの世界に踏み出す、その一歩。それが、新しい地図の、最初の足跡になる。

ようこそ、混沌へ。

さあ、君は何を燃やす?

株式会社リミブレイク 代表取締役社長 佐々木 優

【札幌の31歳IT社長が本音で語る】新社会人よ、”優しくない”先輩からの暑苦しい話を聞いていけ

どうも、佐々木です。株式会社リミブレイクっていう、札幌の小さなIT企業で社長やってます。優って名前だけど、仕事中は全然優しくないって社員によく言われます(笑)。今日は、この春から社会人になったあなたに向けて、まあ、31歳の先輩として、ちょっと暑苦しい話をしようかなと思って。

というのも、うちの会社、主に中小企業向けの業務システム開発(SaaSってやつね)と、あとはセキュリティのコンサルが飯のタネなんだけど、新しく入ってきた子たちを見てると、みんなすごく真面目で、優秀で、でもなんだか「正解」を探しすぎてる気がして。

IT業界の未来なんて、私にも分かりません。分かるフリをしてる大人がいたら、そいつは詐欺師か、よっぽど鈍感な人よ。だから、これは未来予測じゃない。私が日々、現場で泥にまみれながら感じてること、イラついてること、そして、それでもワクワクが止まらない理由。そういうドロドロした話を、ちょっとだけ聞いていって。


まず、いきなりで悪いけど、一番怖い話からするわね。
あなたが、明日、会社の売上を数千万円吹き飛ばす原因になるかもしれない、っていう話。

脅しじゃないのよ。うちのクライアントで、本当にあった話。
新入社員の子が、何気なくクリックした一通のメール。巧妙に偽装された、取引先からの請求書メールだった。その瞬間、会社のサーバーは全部ランサムウェアに人質に取られて、業務は完全ストップ。幸い、うちの会社がバックアップから復旧させたけど、それでも一週間はまともに仕事にならなかった。損失、数千万円。電話口で謝り続ける社長の声、今も覚えてる。クリックした新人の子は、もう顔面蒼白で、見ていられなかった。

誰も、彼女を責めなかったわ。だって、今の攻撃は、プロでも見抜くのが難しいもの。
でもね、これだけは覚えておいて。セキュリティって、技術やシステムの話じゃない。究極的には、「人間」の話なの。私たちの、ほんの少しの油断や、「自分だけは大丈夫」っていう根拠のない自信を、攻撃者は常に狙ってる。

なんでこんな話から始めたかっていうと、多くの会社が、いまだにセキュリティを「IT部門の仕事」だと思ってるから。正直、経営者として言わせてもらうと、それはただの怠慢。全社員が当事者意識を持たない限り、会社なんて、砂上の楼閣みたいなものよ。

じゃあ、なんで会社の中身は、そんなに脆いの?
それが、日本中を蝕む「2025年の崖」っていう問題に繋がってくるのよね。

うちのクライアントの多くが、まさにこの崖っぷちに立たされてる。
平たく言うと、何十年も前に作られた、継ぎ接ぎだらけの古いシステム(レガシーシステム)を、いまだに使ってるってこと。
私はこれを「実家の物置」って呼んでる。昔は使ってた健康器具とか、大量のカセットテープとか、もう何が入ってるか誰も分からない。でも、下手に触ると全部崩れてきそうで、誰も手を出せない。おまけに、どこに何を置いたか知ってるおじいちゃん(ベテラン技術者)は、もう引退しちゃった。

笑い話みたいでしょ?でも、これが日本の会社のリアル。
私の実家なんて、いまだにFAXが現役よ。「優ちゃん、これ送っといたから」って電話がかかってくるたびに、「メールで送ってよ!」って何度言ったことか…。でも、父にしてみれば、それが一番慣れてて、確実な方法なの。会社も同じ。長年続いたやり方を変えるのは、ものすごくエネルギーがいるし、怖いことなのよ。

「DXを進めましょう!」って言葉だけが踊ってるけど、その本質は、この「実家の物置」を、家族全員で覚悟を決めて、一日がかりで片付ける作業のこと。汗だくになるし、ホコリまみれになるし、「これまだ使う!」「いや捨てろ!」って親子喧DLCになったりもする。そういう、ドロドロした人間臭いプロセスそのものが、DXなのよ。

で、この物置の片付けに、最近「AI」っていう名の、超優秀だけど融通の利かない助っ人が現れたわけ。

AIね…。正直、私もまだ、コイツとの付き合い方に悩んでる。
「AIは最高の相棒!」なんて綺麗な言葉を言うつもりはないわ。むしろ、「なんで分かんねーんだよ!自分でやった方が早いわ!」って、AIのチャット画面にキレそうになる時なんて、今でもしょっちゅうよ(笑)。

AIって、指示が具体的じゃないと、本当にポンコツなの。でも、逆に言えば、私たちが「何を」「どうして」「どうしたいのか」を、これ以上なく明確に言語化することを、AIは要求してくる。これって、実は、これからの時代の、一番重要なマネジメント能力なのかもしれないって、最近思うようになった。曖昧な指示で部下を混乱させてる、そんじょそこらのオッサン上司より、よっぽど教育的よ。

ただね、AIが進化しすぎて、時々、本気で怖くなる夜もある。
人間の知能を超える「超知能」を、MetaとかOpenAIとかが本気で開発競争してるでしょう?あれを見てると、私たちの仕事がどうなるとか、そういうレベルじゃなくて、人類そのものが、この先どうなっちゃうんだろうって…。まあ、私みたいなちっぽけな会社の社長が心配することじゃないのかもしれないけど。でも、あなたも、このとんでもない変化の、目撃者の一人なのよ。

で、こういうゴチャゴチャした現場を、劇的に変えてくれたものが一つだけある。
それがクラウド
これだけは、手放しで「魔法」だって言える。私が起業した頃は、高いサーバーを買って、事務所の隅に置いて…って、本当にお金も場所もなかった。でも今は、アイデアさえあれば、AWSやGoogleのインフラを借りて、誰でも世界と戦える。私みたいな、何のコネも実績もなかった人間が、社長をやってられるのは、間違いなくクラウドのおかげ。本当に、いい時代になったわよね。


…と、ここまでが、私の仕事に直結する、リアルな話。

ここからは、ちょっと専門外。だから、話半分に聞いて。
半導体とか、**Beyond 5G(6G)**とか、量子コンピュータとか。

正直、量子コンピュータの仕組みなんて、説明しろって言われても無理(笑)。でも、今のスパコンが一生かかっても解けない計算を、一瞬で解いちゃう可能性があるってだけで、もうワクワクしない?何が起きるか分からないけど、何かが起きる。それだけは確か。

半導体は、もう、これがなきゃ全部ただのガラクタだってことだけは分かる。パソコンもスマホも、うちが作ってるシステムも、全部。だから、北海道でラピダスが頑張ってるのを見ると、道民として、単純に応援したくなる。昔は日本が世界一だったんだから。もう一度、あの景色を見てみたいじゃない。

6Gに至っては、もう異次元すぎて、想像も追いつかないわ。でも、遠くにいる人と、本当に目の前にいるみたいに話せたり、災害が起きる前に対策が取れたりする未来が来るなら、大歓迎よ。

あ、あとWeb3ね。
うーん…。これは、正直、まだちょっと距離を置いて見てる。技術自体は面白いと思うの。ブロックチェーンの、誰か一人が支配しない「非中央集権」っていう思想は、すごく美しい。でも、今のところ、聞こえてくるのが「NFTで儲けた」とか、そういう話ばかりでしょ?人の欲望と技術が、まだ健全に結びついてない感じがして、ちょっとだけ、白けちゃう自分がいるの。まあ、これも、私が古い人間なだけかもしれないけどね。


…ごめんなさい。話がとっ散らかっちゃったわね。
でも、これが私の、偽らざる「現在地」。

何が言いたいかっていうとね、理屈なんて、どうでもいいのよ。
一番大事なのは、現場の「熱」を感じること

どれだけニュースを読んでも、本で勉強しても、伝わらないものが、そこにはある。
だから、あなたに最後にお願いしたいのは、一つだけ。

「イベントに行け!冷やかしでいいから、とにかく行け!」

この夏から秋にかけても、面白そうなイベントが山ほどある。

【2025年8月~9月開催の注目ITイベント】

2025年8月・9月の注目イベント

🗓️2025年 夏の注目イベント

8

AUG

Black Hat USA 2025

📍ラスベガス

世界中のヤバい奴らが集まるお祭り。いつかは行ってみたいわよね。

Google Cloud Next Tokyo ’25

📍東京

とりあえず行っとけ、的なやつ。業界の今の空気が分かる。無料のノベルティグッズも結構いいのがもらえる(笑)。

バックオフィスDXPO 東京’25【夏】

📍東京

超地味。でも、会社の「面倒くさい」が全部ここに詰まってる。リアルな課題の宝庫よ。

9

SEP

第4回 オートモーティブ ワールド【秋】

📍幕張

車好きじゃなくても行く価値あり。未来の移動って、こうなるんだって実感できる。

東京ゲームショウ2025

📍幕張

日本が世界に誇れる数少ないエンタメの最前線。クリエイターたちの熱量に、ただただ圧倒されるはず。

全部行く必要なんてない。ピンと来たやつに、ふらっと行ってみて。
そこで、自分の技術について、目をキラキラさせながら語るエンジニアを捕まえて、話を聞いてみなさい。「すごいですね!」って一言でいい。きっと、嬉しそうに全部話してくれるから。


長々と、本当にごめんね。
最後に。

完璧な社会人になんて、ならなくていい。なれるわけないんだから。
たくさん悩んで、理不尽に腹を立てて、時にはサボって、そして、たまに本気出す。それでいいのよ。
失敗したら、ごめんなさいって頭を下げて、次どうするかを考えればいい。

私も、社長なんて肩書きだけど、いまだに分からないことだらけの、未完成な人間です。
だから、一緒に、悩みながら、もがきながら、この面白い世界を、面白がっていきましょうよ。

あなたの未来が、最高にエキサイティングなものになることを、心から祈ってます。

じゃあ、またどこかで。

2025年7月27日
株式会社リミブレイク
佐々木 優

#新社会人 #IT業界 #2025年の崖 #DX #サイバーセキュリティ #AI #クラウド #キャリア #働き方 #IT社長

選挙前夜、IT業界に激震!?エンジニアこそ知っておくべき政治と経済の真実

東京タワーが見える高層オフィスで、AIや量子コンピュータなどの最新ニュースをパソコンで真剣に読む男性の画像。

佐々木 優です。

今日一日、ITニュースを追いかけてて思ったんですが、明日の参院選、マジでIT業界と株価に直結する話になってきてますね。

今日のニュース見てて「あれ?」って思った件

まず、今日目についたのがラピダスの話。昨日発表された2ナノ半導体の試作成功なんですが、これ、政治と絡めて考えると結構ヤバい。

私、大学で半導体の研究やってたんで分かるんですが、2ナノって本当にとんでもない技術なんです。で、これが成功したタイミングで明日選挙って…偶然にしては出来すぎてる。

政府の半導体戦略、今回の選挙結果次第で大きく変わる可能性があるじゃないですか。与党が勝てば予算拡大、負ければ見直し。ラピダスの量産計画にも影響するかも。

トランプ関税の実害が想像以上にヤバい

で、今日もう一つ気になったのが、自動車メーカーの値上げの続報。

これ、IT業界にも無関係じゃないんですよ。うちの会社、アメリカ向けのSaaSサービス展開してるんですが、トランプ政権の関税政策の影響でサーバー調達コストが上がってる。クラウドサービスの料金も上昇圧力がかかってきてて、正直厳しい。

ボルボが業績予想を撤回したニュースを見た時、「他人事じゃないな」って思いました。グローバル展開してる企業は、みんな同じような状況だと思います。

Netflix決算で思い出した個人的な話

そういえば、Netflixの好決算のニュースも今日チェックしてたんですが、これで思い出したことが。

実は私、個人的にNetflix株を少し持ってるんです。今回の決算で利益出て、正直嬉しかった。でも同時に、「日本のコンテンツ産業、大丈夫?」って心配にもなりました。

IT業界にいると、アメリカ企業の成長スピードを痛感するんですよね。政治の安定性とか、スタートアップへの投資環境とか、日本とアメリカの差を感じる場面が多い。明日の選挙結果次第で、この辺りの政策も変わってくるかもしれません。

日本生命の件でセキュリティ業界がざわついてる

今日、IT関連のSlackチャンネルで一番話題になってたのが、日本生命の情報流出問題

「逆流厳禁」って書いてバレないようにするって、セキュリティ業界の人間からしたら「何それ?」って感じです。大学生のレポートじゃないんだから。

うちの会社でも、GDPR対応とかで年間どれだけセキュリティにコストかけてると思ってるんだって話。こういう杜撰な管理をする大企業があると、業界全体の信頼が損なわれる。

金融庁の動向次第では、IT業界にも影響が波及する可能性があります。データガバナンスの規制が厳しくなるかもしれない。

原発問題はIT業界的にも切実

関西電力の美浜原発計画のニュースも、IT業界には重要なんです。

データセンター事業やってる身としては、電力の安定供給と料金は死活問題。再生可能エネルギーだけでは、正直まだ安定性に不安がある。原発の是非は複雑な問題ですが、電力政策は選挙の重要な争点の一つですね。

クラウドサービスの普及で、電力消費量は右肩上がりです。AIの学習とかで、サーバーの電力消費も増加してる。エネルギー政策と IT政策は、もう切り離せない関係になってます。

G20でアメリカが欠席って…

G20財務相会議でアメリカが欠席してるのも気になります。

国際協調の枠組みが揺らぐと、グローバルなIT企業にとってはマイナス。規制の統一化とか、国際的なデータ移転の枠組みとか、こういう場で議論されることが多いんです。

アメリカの一国主義が強まると、IT業界のグローバル展開にも影響してきます。

で、結局明日の選挙はどう影響するのか

今日一日のニュースを見てて思ったのは、IT業界と政治の関係がますます密接になってるってこと。

分野選挙への関心度IT業界への影響
半導体政策直接的に大きい
エネルギー政策データセンター運営に重要
国際協調グローバル展開に影響
データガバナンス規制強化の可能性

正直なところ、来週の株価がどう動くかは読めません。でも、IT関連株は政治の影響を受けやすくなってるのは間違いない。

エンジニアの皆さんへ

最後に、IT業界で働く皆さんに言いたいことが。

私たちの業界、政治と無関係だと思ってる人も多いと思います。でも、実際は規制、予算、国際関係、すべてが技術開発や事業展開に影響してくる。

明日の選挙、「自分には関係ない」って思わずに、投票に行ってもらえたら。IT業界の未来も、政治と無関係じゃないですから。

私たちの年金だって株式市場で運用されてるし、転職市場も政治の安定性に左右される。エンジニアだからって、政治に無関心でいられる時代じゃないと思います。

今日のまとめ(というか愚痴)

金曜の夜に政治と経済の話を書くのも何ですが、今日のニュースを見てて、どうしても書きたくなりました。

IT業界にいると、技術のことばかり考えがちですが、結局はビジネス環境や政治情勢が技術の方向性を決めることも多い。ラピダスの成功も、トランプ関税の影響も、すべて政治と経済が絡んでる。

明日の選挙結果が、来週のIT関連株にどう影響するか。月曜日の朝が楽しみのような、怖いような。

とりあえず、週末はゆっくり休んで、月曜日に備えます。皆さんも良い週末を。

佐々木 優

P.S. 今日、会社の若手エンジニアに「選挙行く?」って聞いたら、「IT業界と関係あるんですか?」って返されました。関係ありまくりです。この記事、そんな彼らに読んでもらいたくて書きました。

筆:佐々木 優

iPhone限定AIアプリの現状を正直にレビューします

この記事のまとめ

  • 結論:Grokは「雑談相手」としては優秀だが、仕事で使うには情報の正確性に懸念あり。
  • 長所:フランクで親しみやすい会話スタイル。AIチャット初心者におすすめ。
  • 短所:最新情報や専門的なデータが古い、または間違っていることがある。
  • 他AIとの違い:安定性のChatGPT、長文のClaudeに対し、Grokは「親しみやすさ」が最大の特徴。

佐々木優が語る「Grok」の可能性と現実のギャップ

こんにちは。IT企業を経営している佐々木優です。

今日は珍しく、プライベートな話から始めさせてください。先週末、大学時代の友人と久しぶりに会ったとき、「最近のAIアプリってどうなの?特にiPhoneで使えるやつ」って聞かれたんです。

「AIなら仕事で散々触ってるよ」と答えたものの、エンターテイメント系のAIアプリって実は全然知らなくて。ちょっと恥ずかしかったですね。それで帰宅後、App Storeでいろいろ探してみることにしました。

そこで出会ったのが「Grok」でした。イーロン・マスクが関わってるAIということは知っていたけれど、スマホアプリがあることは知りませんでした。

期待と現実のギャップが結構大きかった

正直に言うと、最初はかなり期待していました。「さすがイーロン・マスク、きっとすごいものを作ってるんだろう」って。

でも実際にダウンロードして使ってみると…うーん、思っていたのと違うというか。

まず、よく噂で聞いていた「3Dキャラクターとの対話」みたいな機能は見当たりませんでした。私が使っているiPhone 14 Proが古いのかと思って調べてみたんですが、そもそもそういう機能自体がないみたいで。

どこかで「コンパニオンモード」という名前を聞いたような気がしていたんですが、勘違いだったようです。人の記憶って曖昧ですね。

実際に使ってみた感想

それでも、せっかくダウンロードしたので一週間ほど使ってみました。

基本的にはテキストベースのチャットボットという感じで、ChatGPTやBardと似たような使用感です。ただ、回答の傾向が少し違うかな。もう少しフランクというか、砕けた感じの返答が多い印象でした。

私が試したのは主に以下のような用途:

  • 簡単な調べ物
  • ブレインストーミングの相手
  • 英語の文章チェック
  • 軽い雑談

良かった点

意外だったのは、雑談の相手としては結構良かったことです。仕事のストレスとか、今後の事業展開についてとか、なんとなく話し相手が欲しいときに使っていました。

「今日は会議が多くて疲れました」って入力すると、「お疲れ様です。会議続きは本当に大変ですよね。何か気分転換になることはありますか?」みたいな返答が返ってきて、なんとなく気持ちが楽になったり。

ChatGPTだともう少し事務的な感じがするんですが、Grokはもう少し親しみやすい感じがしました。これは個人の感覚なので、人によって違うかもしれませんが。

微妙だった点

一方で、情報の正確性については少し気になることがありました。特に最新の技術情報や市場データについて質問したとき、たまに古い情報や間違った情報が混じっていることがありました。

例えば、「2024年のAI市場規模」について聞いたときの回答が、明らかに2023年の古いデータを基にしているような感じでした。これは仕事で使うには少し不安ですね。

結局、どんな人におすすめ?

一週間使ってみた結論としては、「雑談相手としては良いけれど、仕事には使いにくい」という感じでした。

私みたいに普段からChatGPTやClaude、Bardなどを使い分けている人には、特に新鮮味はないかもしれません。でも、初めてAIチャットボットを使う人には良い入門編になるかも。

特に、以下のような人には向いているんじゃないかと思います:

  • AIチャットボット初心者
  • フランクな会話スタイルが好きな人
  • イーロン・マスクのファン(単純ですが、これも動機としてはありかと)

料金面での考慮

無料でも基本的な機能は使えるので、まずは試してみる分には良いと思います。有料プランもあるようですが、現時点で私は無料版で十分かなと。

月額制のサブスクリプションサービスって、気づいたら結構な金額になってることありませんか?私も定期的に見直しをするんですが、「これ、本当に使ってる?」ってサービスが結構あったりして。

Grokについても、しばらく無料版で様子を見てから判断するのが良いかもしれません。

他のAIサービスとの比較

せっかくなので、普段私が使っている他のAIサービスとも比較してみました。

ChatGPT(OpenAI)

やっぱり安定感はこれが一番です。特に技術的な質問や複雑な文章作成には頼りになります。ただ、少し堅い感じがするのが玉にキズ。

Claude(Anthropic)

私が最近よく使っているのがこれです。長文の処理が得意で、文章の推敲やレビューによく使っています。日本語の自然さも良い感じ。

Bard(Google)

Googleの検索と連携しているので、最新情報が必要なときに便利です。ただ、たまに的外れな回答をすることがあるのが気になります。

Grok

上記3つと比べると、まだ発展途上という印象です。ただ、親しみやすさという点では他にない特徴があるかも。

正直な感想と今後への期待

率直に言うと、現時点でのGrokは「特別すごい」というほどではありませんでした。でも、これは別に悪いことではないと思います。

私が初めてiPhoneを手にしたのは2008年の3Gでしたが、当時は「電話とメールとネットができる程度」でした。それが今では私たちの生活に欠かせないツールになっています。

AIも同じで、今はまだ発展途上ですが、数年後には私たちの想像を超える進化を遂げているかもしれません。

技術者として感じること

私の会社では、AI技術を活用したサービス開発も手がけています。その立場から見ると、現在のAI技術の進歩は本当に目覚ましいものがあります。

ただし、同時に限界も見えてきているのも事実です。特に、情報の正確性や、文脈の理解、そして何より「人間らしさ」という部分では、まだまだ改善の余地があります。

Grokについても、今後のアップデートで大きく改善される可能性があります。イーロン・マスクという人は、良くも悪くも「やりすぎる」傾向があるので、予想外の展開があるかもしれませんね。

まとめ:とりあえず試してみる価値はあり

長々と書きましたが、結論としては「とりあえず無料で試してみる分には損はない」という感じです。

私自身も、今後もしばらく使い続けてみようと思っています。特に、他のAIサービスとの使い分けという観点で、何か新しい発見があるかもしれません。

ただし、期待値は適度に抑えておいた方が良いかも。「革命的な体験」を期待すると、少しがっかりするかもしれません。

最後に個人的な想い

この記事を書きながら思ったのは、AIの進歩って本当に早いということです。2年前には考えられなかったことが、今では当たり前になっています。

私たちIT業界で働く人間は、常に新しい技術にキャッチアップしていく必要があります。時には失敗することもあるし、期待外れのこともある。でも、それも含めて技術の進歩に貢献できているのかなと思います。

Grokも、今はまだ発展途上かもしれませんが、将来的には私たちの仕事や生活を大きく変える存在になるかもしれません。そんな可能性を感じながら、今後も新しい技術に触れ続けていきたいと思います。


佐々木優
2024年7月15日 記

追記: この記事は私の個人的な体験と感想に基づいています。技術の進歩は日進月歩なので、読まれる時期によっては状況が変わっている可能性があります。また、使用感については個人差があることをご理解ください。

拝啓、未来ある若者たちへ。

…なんて、偉そうに始めてみたけど、正直に言うわね。今、この文章を書いているのは深夜の2時。サーバーがどうとか、クライアントの無理難題がどうとか、そういう日々の喧騒からやっと解放された時間。こんな時間に私が何を考えてるかというと、「あー、もう全部放り出して温泉にでも行きたい」ってこと。

笑えるでしょ?IT企業の社長なんて聞こえはいいけど、現実はこんなもん。キラキラした世界じゃない。泥臭くて、地味で、理不尽なことで腹が立つ毎日。君たちがこれから飛び込む世界も、たぶん、そんなに変わらない。

でもね、年に一回だけ、このどうしようもなく面倒なIT業界が、最高に愛おしく思える日があるの。それが『Cloud Operator Days Tokyo』、私たちがCODTって呼んでる、あのお祭りの日。

今日は、その話をさせて。教科書にも、会社の研修資料にも載ってない、私の本音の話。

「コミュニティ」って言葉が、昔は嫌いだった

いきなりごめんなさい。でも、本当なの。なんか馴れ合いみたいで、意識高い人たちの集まりみたいで、ちょっと苦手だった。私が若かった頃は、技術は一人で盗んで、磨くものだと思ってたから。

でも、会社を立ち上げて、一人じゃどうにもならない壁に何度もぶつかって…。そんな時、藁にもすがる思いで参加したのが、数年前のCODTだった。

会場に入って驚いた。スーツ姿なんてほとんどいない。みんな、普段着で、そこら中でPCを開いて何か作業してたり、知らない人同士で「あの件、結局どうなりました?」「いやー、それがダメで…」なんて、まるで昨日の続きみたいな会話をしてる。

登壇者も、流暢なプレゼンなんてしない。緊張で声が震えてたり、資料がうまく映らなかったり。でも、語られる言葉には、嘘がなかった。「この実装で3日徹夜しました」「上司を説得するのに半年かかりました」…そういう、生々しい体験談ばかり。

その時、ふっと力が抜けたの。「ああ、みんな同じなんだ」って。一人で戦ってる気になってたけど、日本中に、こんなにたくさんの仲間がいたんだって。私が嫌いだった「コミュニティ」は、馴れ合いの場所じゃなくて、傷だらけの戦士たちが束の間、鎧を脱いで傷を舐め合う、野戦病院みたいな場所だったのよ。

■データなんて、後からついてくるもの

よくイベントの価値を示すのに、参加者数とかセッション数の表が使われるでしょ。

年度私の勝手な印象
2022まだまだ身内感。でも熱気はヤバかった。
2023「あの人、Twitterで見たことある!」が増えてきた。
2024若い子がすごく増えた。休憩時間の雑談が一番面白い。
2025もう、お祭り。カオス。でも、それがいい。

ほら、こんな感じ。公式の統計データ(もちろん、そういうのも大事よ)より、私にとってはこっちの肌感覚の方がずっとリアル。数字じゃなくて、「熱」なのよ、あそこにあるのは。

OpenStack15周年?それがどうしたって話。

今年の目玉は「OpenStack15周年」らしいわね。正直、ピンとこないでしょ?「なんか昔流行ったやつ?」くらいの感覚かもしれない。

うちの会社でも、数年前にプライベートクラウドをOpenStackで組んだことがある。はっきり言って、地獄だったわ。ベンダーに丸投げできるような甘い世界じゃない。英語のドキュメントと格闘して、原因不明のエラーに頭を抱えて、夜中にデータセンターに駆け込んだことも一度や二度じゃない。

「なんでAWSじゃダメなんですか!」って、若いエンジニアに泣きつかれたこともあった。その通りよ。楽な道はいくらでもあった。でも、どうしても自分たちの手で、自分たちのインフラを完全にコントロールしたかった。あの時、もしOpenStackのコミュニティがなかったら、うちの会社は潰れてたかもしれない。

メーリングリストに拙い英語で質問を投げたら、会ったこともないブラジルのエンジニアが「それはたぶん、このパラメータが原因だぜ!」って返事をくれたり。国内の勉強会で「もう無理です…」って愚痴ったら、「うちもそこで3ヶ月ハマりましたよ」って笑いながら解決策を教えてくれる人がいたり。

だから、私にとってOpenStackは、ただの技術じゃない。あの時の苦しみと、助けてくれた人たちの顔がセットで思い出される、青春そのものみたいなものなの。15年続いた理由なんて、難しい理屈じゃない。そういう、人と人との繋がりがあったから。ただ、それだけなんだと思う。

失敗談こそ、最高の教科書

CODTで語られる事例って、本当にひどいのよ(笑)。

事例の記憶私の感想
中小企業の自動化改革「自動化したはずが、余計に仕事が増えた話」から始まった。最高。
AI予兆検知運用日立さんみたいな大企業が「AI、最初は全然言うこと聞いてくれませんでした」って正直に話すのがすごい。
OpenStack×エッジ「現場に設置したら、夏場の熱でサーバーが落ちた」みたいな話。他人事じゃない。
コミュニティ連携事例「引き継ぎ資料がなくて、退職した人に電話した」って話、うちもやったことある。

あるスタートアップの若い子が、「IaC(Infrastructure as Code)を導入して、何度もインフラを全部吹き飛ばしました」って、笑いながら話してたセッションが忘れられない。普通なら隠したいじゃない、そんな大失敗。でも、彼はそれを「一番の財産です」って言ったの。

失敗を隠さない。それを笑い飛ばして、みんなの教訓にする。なんて強いんだろうって、本気で感動した。キラキラした成功事例を100個聞くより、たった一つの、そういう生々しい失敗談の方が、よっぽど私たちの血肉になる。

他のイベントとの決定的な違い

誤解しないでほしいんだけど、AWS Summitとか、他の大きなイベントを否定する気は全くないの。最新情報をキャッチアップするために、私も参加するし、うちの社員にも行かせる。

でもね、家に帰るときの気持ちが、全然違うのよ。

大きなイベントの帰りは、「ああ、うちはまだまだだな」「あれもこれも勉強しなきゃ」って、少し焦る気持ちになることが多い。宿題をたくさん抱えて帰る感じ。

でも、CODTの帰りは、違う。なんていうか、飲み会で友達と語り明かした後のような、不思議な高揚感と安心感がある。「よし、明日からまた頑張るか!」って、自然に思える。

どっちが良いとか悪いとかじゃない。でも、もし君が今、仕事に少し疲れていたり、一人で悩んでいたりするなら、必要なのは新しい宿題じゃなくて、背中を叩いてくれる仲間なんじゃないかな。

私たちの仕事は、社会の「心臓」を動かしてる

毎日モニターを睨んで、キーボードを叩いて。ふと、「私、何のためにこんなことしてるんだっけ?」って思うこと、ない?

でもね、君が今見ているそのシステムは、どこかの会社の、誰かの生活を、確実に支えてる。自治体のサービスかもしれないし、病院の予約システムかもしれない。私たちが「運用」しているのは、社会の心臓なのよ。私たちが手を止めれば、社会のどこかで、誰かが必ず困る。

その責任は、ものすごく重い。でも、同じくらい、誇らしい仕事だと思わない?

CODTで話している人たちは、みんなそのことを知っている。自分の仕事が、ただの作業じゃなくて、社会に繋がっていることを、肌で感じている。だから、あんなに熱く語れるんだと思う。

最後に、生意気な先輩から一言

長々と、私の自分語りに付き合ってくれてありがとう。

別に、「絶対にCODTに参加しろ!」なんて言うつもりはないわ。オンラインで動画を見るだけでもいい。Twitterでハッシュタグを追うだけでもいい。

でも、もし。もし、君が今の仕事に少しでも息苦しさを感じていたり、自分の未来が見えなくて不安になったりしているなら。一度でいいから、あのカオスな空間を覗いてみてほしい。

何か劇的に変わる保証なんてない。明日から急に仕事ができるようになるわけでもない。でも、一つだけ約束する。

「悩んでいるのは、自分だけじゃなかったんだ」

そう思えることだけは、私が保証する。

それって、明日からもう一日だけ頑張るための、十分な理由になるんじゃないかしら。

会場のどこかで、疲れた顔でコーヒーを飲んでる女がいたら、それは私かもしれないわね。その時は、気軽に声をかけてよ。

じゃあ、またどこかの現場で。

佐々木 優