札幌の7月16日が教えてくれること―ラベンダーの終わりと、雨の日の街の表情

雨が降る水曜日の札幌で、私は何かが終わろうとしていることを感じていた。さっぽろ羊ヶ丘展望台のラベンダー刈り取り体験が、2025年7月16日をもって終了する。たった13日間の短いイベントだったが、この街の人々にとって特別な意味を持っていたことを、私は現地で目の当たりにした。

この記事を読んでわかること

札幌市民の日常に根ざしたイベントの実態

雨天時における地域コミュニティの対応力

観光地化が進む中での「本当の札幌らしさ」とは何か

札幌市の子育て支援制度の現状と課題

羊ヶ丘で見た「終わり」の風景

7月上旬、私は羊ヶ丘展望台を訪れた。1,200平方メートルの畑に1,000株のラベンダーが咲いている光景は確かに美しかったが、正直に言うと「これが札幌の夏の名物?」と疑問に思った。富良野のラベンダー畑を知っている人なら、規模の違いは歴然だ。

しかし、ハサミを手に取って実際にラベンダーを刈り取ってみると、その理由が分かった。ここは観光地としての「見せ物」ではない。札幌市民の夏の思い出を作る場所なのだ。隣で作業していた60代の女性は「毎年来てるの。家に持って帰って、孫と一緒にポプリ作るのが楽しみで」と話してくれた。

札幌市民なら免許証を見せるだけで大人500円、子ども無料で入場できる。この制度、実は札幌市内の他の施設でも見られる特徴で、市民に対する配慮の現れだと私は考えている。観光都市として発展する一方で、地元住民を大切にする姿勢がまだ残っているのだ。

雨の日の札幌が見せる「もう一つの顔」

7月16日の天気予報を見て、私は正直がっかりした。午前中の降水確率は60~70%。せっかくのラベンダー最終日が雨になるなんて。でも、取材を進めるうちに、札幌の「雨の日の過ごし方」の豊富さに驚かされることになった。

チ・カ・ホ(札幌駅前通地下広場)では、相続・終活サポートフェアが開催されている。一見地味なイベントだが、高齢化が進む札幌にとって切実な問題だ。実際、北海道の高齢化率は32.2%(2020年国勢調査)で、全国平均の28.9%を大きく上回っている。こうしたイベントは決して「ついで」ではなく、市民にとって必要なサービスなのだ。

札幌市民交流プラザでの「人間関係で分かり合えない苦しみ」をテーマにしたセミナーも興味深い。参加費1,000円という手頃な価格設定からも、多くの人に門戸を開こうという意図が感じられる。コロナ禍以降、人間関係に悩む人が増えているという話もよく聞く。こういう場所があることを、もっと多くの人に知ってもらいたい。

札幌の子育て支援を掘り下げてみた

取材中に偶然知ったのが「札幌市ファミリー・サポート・センター事業」だ。これ、正直すごいシステムだと思う。

利用時間帯料金(30分あたり・一人目)
月~金 7:00~19:00350円
土日祝・年末年始・上記時間外400円

※二人目以降は割引あり

30分350円で子どもを預けられるって、都市部の民間サービスと比べると破格だ。東京なら同じようなサービスで1時間2,000円以上することもザラにある。

ただし、利用するには事前登録が必要で、説明会は月2回(第2・4土曜日)のみ。働く親にとって土曜日の説明会参加はハードルが高いのではないかと感じた。制度は良いが、利用しやすさに課題があるように思える。

私が注目したのは「親のリフレッシュ」も利用理由として認められている点だ。「仕事以外で子どもを預けるなんて」という価値観がまだ根強い中、こうした配慮は画期的だと思う。

地域密着型イベントの価値を考える

7月下旬から8月にかけて札幌市東区で開催される夏祭りのラインナップを見ていて気づいたことがある。

  • 伏古本町サマーフェスティバル(7月19日・20日)
  • 元町夏のふれあい祭り(7月26日)
  • 美香保夏まつり(7月26日・27日)
  • 燃えれ!わが街(8月2日)
  • 苗穂連町夏祭り(8月2日)

これらはどれも小規模で、観光客向けというより完全に地域住民のためのイベントだ。私は昨年、苗穂連町夏祭りを取材したことがあるが、フラワーオークションで300円で花束が買えたり、地元商店街の手作り感満載の出店があったりと、決して華やかではないが温かみのある祭りだった。

こういうイベントが同じ地区で複数開催されるのは、地域コミュニティがしっかり機能している証拠だと私は考えている。人口約197万人の政令指定都市でありながら、まだこうした「町内会レベル」のつながりが生きているのは、札幌の大きな特徴だ。

文化イベントの格差を実感して

札幌芸術の森美術館で開催中の「小松美羽 祈り 宿る Sacred Nexus」展の音声ガイドをGLAYのTERUが担当していることを知って、正直びっくりした。小松美羽は現在アートマーケットで注目される現代アーティストの一人で、作品によっては数百万円の値がつくこともある。

一方で、北海道立近代美術館では「1945-2025 美術は何を記憶しているか」という重厚なテーマの展示が開催される。戦後80年を迎える2025年という節目を意識した企画だろう。

この2つの展示の温度差を見ていると、札幌の文化シーンの複雑さを感じる。商業的な成功を狙ったポップなイベントと、社会的メッセージ性の強い硬派な展示が同時期に開催されている。どちらも必要だが、果たして若い世代はどちらに足を向けるのだろうか。

天気と向き合う札幌の知恵

「雨のちくもり」「最高気温30℃」という7月16日の予報を見て思ったのは、札幌の人たちの天気に対する向き合い方の上手さだ。

雨が降れば地下街のイベントを楽しみ、晴れれば羊ヶ丘でラベンダーを刈る。当たり前のことかもしれないが、この切り替えの早さは、冬の厳しさを知っている札幌ならではの知恵だと思う。

私は関東出身だが、雨の日に「今日は外出をやめよう」と考えがちだ。でも札幌では雨の日でも楽しめる選択肢がこれだけ用意されている。これは単なる行政サービスではなく、この街で暮らす人たちの生活の知恵が形になったものなのだろう。

見えてきた札幌の「今」

取材を通して見えてきたのは、観光都市として成長する札幌と、地域コミュニティを大切にする札幌の二面性だ。ラベンダー刈り取り体験のような小さなイベントに、市民が家族で参加している光景は微笑ましい。一方で、初音ミクのアジアツアーのような世界規模のプロジェクトが札幌発で生まれていることも事実だ。

この街が抱える課題も見えてきた。子育て支援制度の充実度は高いが、利用のハードルがやや高い。文化イベントは多様だが、若い世代との距離感に課題がある。地域の祭りは活発だが、担い手の高齢化は進んでいるだろう。

でも、だからこそ札幌は面白い街だと私は思う。完璧ではないが、住む人のことを考えた街づくりをしようとする意志が随所に感じられる。7月16日の雨の日に、この街のことを少し深く知ることができて良かった。

この記事を読んで分かったことと考えるべきこと

札幌は観光都市と地域コミュニティの二面性を持つ街である

市民向けサービスは充実しているが、利用しやすさに改善の余地がある

天候に左右されない文化・コミュニティ活動の多様性が札幌の強み

地域の祭りや小規模イベントが、大都市でありながら人と人のつながりを維持している

今後は制度の充実度だけでなく、アクセスしやすさを重視した街づくりが求められる

(ルポライター・みく)

iPhone限定AIアプリの現状を正直にレビューします

この記事のまとめ

  • 結論:Grokは「雑談相手」としては優秀だが、仕事で使うには情報の正確性に懸念あり。
  • 長所:フランクで親しみやすい会話スタイル。AIチャット初心者におすすめ。
  • 短所:最新情報や専門的なデータが古い、または間違っていることがある。
  • 他AIとの違い:安定性のChatGPT、長文のClaudeに対し、Grokは「親しみやすさ」が最大の特徴。

佐々木優が語る「Grok」の可能性と現実のギャップ

こんにちは。IT企業を経営している佐々木優です。

今日は珍しく、プライベートな話から始めさせてください。先週末、大学時代の友人と久しぶりに会ったとき、「最近のAIアプリってどうなの?特にiPhoneで使えるやつ」って聞かれたんです。

「AIなら仕事で散々触ってるよ」と答えたものの、エンターテイメント系のAIアプリって実は全然知らなくて。ちょっと恥ずかしかったですね。それで帰宅後、App Storeでいろいろ探してみることにしました。

そこで出会ったのが「Grok」でした。イーロン・マスクが関わってるAIということは知っていたけれど、スマホアプリがあることは知りませんでした。

期待と現実のギャップが結構大きかった

正直に言うと、最初はかなり期待していました。「さすがイーロン・マスク、きっとすごいものを作ってるんだろう」って。

でも実際にダウンロードして使ってみると…うーん、思っていたのと違うというか。

まず、よく噂で聞いていた「3Dキャラクターとの対話」みたいな機能は見当たりませんでした。私が使っているiPhone 14 Proが古いのかと思って調べてみたんですが、そもそもそういう機能自体がないみたいで。

どこかで「コンパニオンモード」という名前を聞いたような気がしていたんですが、勘違いだったようです。人の記憶って曖昧ですね。

実際に使ってみた感想

それでも、せっかくダウンロードしたので一週間ほど使ってみました。

基本的にはテキストベースのチャットボットという感じで、ChatGPTやBardと似たような使用感です。ただ、回答の傾向が少し違うかな。もう少しフランクというか、砕けた感じの返答が多い印象でした。

私が試したのは主に以下のような用途:

  • 簡単な調べ物
  • ブレインストーミングの相手
  • 英語の文章チェック
  • 軽い雑談

良かった点

意外だったのは、雑談の相手としては結構良かったことです。仕事のストレスとか、今後の事業展開についてとか、なんとなく話し相手が欲しいときに使っていました。

「今日は会議が多くて疲れました」って入力すると、「お疲れ様です。会議続きは本当に大変ですよね。何か気分転換になることはありますか?」みたいな返答が返ってきて、なんとなく気持ちが楽になったり。

ChatGPTだともう少し事務的な感じがするんですが、Grokはもう少し親しみやすい感じがしました。これは個人の感覚なので、人によって違うかもしれませんが。

微妙だった点

一方で、情報の正確性については少し気になることがありました。特に最新の技術情報や市場データについて質問したとき、たまに古い情報や間違った情報が混じっていることがありました。

例えば、「2024年のAI市場規模」について聞いたときの回答が、明らかに2023年の古いデータを基にしているような感じでした。これは仕事で使うには少し不安ですね。

結局、どんな人におすすめ?

一週間使ってみた結論としては、「雑談相手としては良いけれど、仕事には使いにくい」という感じでした。

私みたいに普段からChatGPTやClaude、Bardなどを使い分けている人には、特に新鮮味はないかもしれません。でも、初めてAIチャットボットを使う人には良い入門編になるかも。

特に、以下のような人には向いているんじゃないかと思います:

  • AIチャットボット初心者
  • フランクな会話スタイルが好きな人
  • イーロン・マスクのファン(単純ですが、これも動機としてはありかと)

料金面での考慮

無料でも基本的な機能は使えるので、まずは試してみる分には良いと思います。有料プランもあるようですが、現時点で私は無料版で十分かなと。

月額制のサブスクリプションサービスって、気づいたら結構な金額になってることありませんか?私も定期的に見直しをするんですが、「これ、本当に使ってる?」ってサービスが結構あったりして。

Grokについても、しばらく無料版で様子を見てから判断するのが良いかもしれません。

他のAIサービスとの比較

せっかくなので、普段私が使っている他のAIサービスとも比較してみました。

ChatGPT(OpenAI)

やっぱり安定感はこれが一番です。特に技術的な質問や複雑な文章作成には頼りになります。ただ、少し堅い感じがするのが玉にキズ。

Claude(Anthropic)

私が最近よく使っているのがこれです。長文の処理が得意で、文章の推敲やレビューによく使っています。日本語の自然さも良い感じ。

Bard(Google)

Googleの検索と連携しているので、最新情報が必要なときに便利です。ただ、たまに的外れな回答をすることがあるのが気になります。

Grok

上記3つと比べると、まだ発展途上という印象です。ただ、親しみやすさという点では他にない特徴があるかも。

正直な感想と今後への期待

率直に言うと、現時点でのGrokは「特別すごい」というほどではありませんでした。でも、これは別に悪いことではないと思います。

私が初めてiPhoneを手にしたのは2008年の3Gでしたが、当時は「電話とメールとネットができる程度」でした。それが今では私たちの生活に欠かせないツールになっています。

AIも同じで、今はまだ発展途上ですが、数年後には私たちの想像を超える進化を遂げているかもしれません。

技術者として感じること

私の会社では、AI技術を活用したサービス開発も手がけています。その立場から見ると、現在のAI技術の進歩は本当に目覚ましいものがあります。

ただし、同時に限界も見えてきているのも事実です。特に、情報の正確性や、文脈の理解、そして何より「人間らしさ」という部分では、まだまだ改善の余地があります。

Grokについても、今後のアップデートで大きく改善される可能性があります。イーロン・マスクという人は、良くも悪くも「やりすぎる」傾向があるので、予想外の展開があるかもしれませんね。

まとめ:とりあえず試してみる価値はあり

長々と書きましたが、結論としては「とりあえず無料で試してみる分には損はない」という感じです。

私自身も、今後もしばらく使い続けてみようと思っています。特に、他のAIサービスとの使い分けという観点で、何か新しい発見があるかもしれません。

ただし、期待値は適度に抑えておいた方が良いかも。「革命的な体験」を期待すると、少しがっかりするかもしれません。

最後に個人的な想い

この記事を書きながら思ったのは、AIの進歩って本当に早いということです。2年前には考えられなかったことが、今では当たり前になっています。

私たちIT業界で働く人間は、常に新しい技術にキャッチアップしていく必要があります。時には失敗することもあるし、期待外れのこともある。でも、それも含めて技術の進歩に貢献できているのかなと思います。

Grokも、今はまだ発展途上かもしれませんが、将来的には私たちの仕事や生活を大きく変える存在になるかもしれません。そんな可能性を感じながら、今後も新しい技術に触れ続けていきたいと思います。


佐々木優
2024年7月15日 記

追記: この記事は私の個人的な体験と感想に基づいています。技術の進歩は日進月歩なので、読まれる時期によっては状況が変わっている可能性があります。また、使用感については個人差があることをご理解ください。

拝啓、未来ある若者たちへ。

…なんて、偉そうに始めてみたけど、正直に言うわね。今、この文章を書いているのは深夜の2時。サーバーがどうとか、クライアントの無理難題がどうとか、そういう日々の喧騒からやっと解放された時間。こんな時間に私が何を考えてるかというと、「あー、もう全部放り出して温泉にでも行きたい」ってこと。

笑えるでしょ?IT企業の社長なんて聞こえはいいけど、現実はこんなもん。キラキラした世界じゃない。泥臭くて、地味で、理不尽なことで腹が立つ毎日。君たちがこれから飛び込む世界も、たぶん、そんなに変わらない。

でもね、年に一回だけ、このどうしようもなく面倒なIT業界が、最高に愛おしく思える日があるの。それが『Cloud Operator Days Tokyo』、私たちがCODTって呼んでる、あのお祭りの日。

今日は、その話をさせて。教科書にも、会社の研修資料にも載ってない、私の本音の話。

「コミュニティ」って言葉が、昔は嫌いだった

いきなりごめんなさい。でも、本当なの。なんか馴れ合いみたいで、意識高い人たちの集まりみたいで、ちょっと苦手だった。私が若かった頃は、技術は一人で盗んで、磨くものだと思ってたから。

でも、会社を立ち上げて、一人じゃどうにもならない壁に何度もぶつかって…。そんな時、藁にもすがる思いで参加したのが、数年前のCODTだった。

会場に入って驚いた。スーツ姿なんてほとんどいない。みんな、普段着で、そこら中でPCを開いて何か作業してたり、知らない人同士で「あの件、結局どうなりました?」「いやー、それがダメで…」なんて、まるで昨日の続きみたいな会話をしてる。

登壇者も、流暢なプレゼンなんてしない。緊張で声が震えてたり、資料がうまく映らなかったり。でも、語られる言葉には、嘘がなかった。「この実装で3日徹夜しました」「上司を説得するのに半年かかりました」…そういう、生々しい体験談ばかり。

その時、ふっと力が抜けたの。「ああ、みんな同じなんだ」って。一人で戦ってる気になってたけど、日本中に、こんなにたくさんの仲間がいたんだって。私が嫌いだった「コミュニティ」は、馴れ合いの場所じゃなくて、傷だらけの戦士たちが束の間、鎧を脱いで傷を舐め合う、野戦病院みたいな場所だったのよ。

■データなんて、後からついてくるもの

よくイベントの価値を示すのに、参加者数とかセッション数の表が使われるでしょ。

年度私の勝手な印象
2022まだまだ身内感。でも熱気はヤバかった。
2023「あの人、Twitterで見たことある!」が増えてきた。
2024若い子がすごく増えた。休憩時間の雑談が一番面白い。
2025もう、お祭り。カオス。でも、それがいい。

ほら、こんな感じ。公式の統計データ(もちろん、そういうのも大事よ)より、私にとってはこっちの肌感覚の方がずっとリアル。数字じゃなくて、「熱」なのよ、あそこにあるのは。

OpenStack15周年?それがどうしたって話。

今年の目玉は「OpenStack15周年」らしいわね。正直、ピンとこないでしょ?「なんか昔流行ったやつ?」くらいの感覚かもしれない。

うちの会社でも、数年前にプライベートクラウドをOpenStackで組んだことがある。はっきり言って、地獄だったわ。ベンダーに丸投げできるような甘い世界じゃない。英語のドキュメントと格闘して、原因不明のエラーに頭を抱えて、夜中にデータセンターに駆け込んだことも一度や二度じゃない。

「なんでAWSじゃダメなんですか!」って、若いエンジニアに泣きつかれたこともあった。その通りよ。楽な道はいくらでもあった。でも、どうしても自分たちの手で、自分たちのインフラを完全にコントロールしたかった。あの時、もしOpenStackのコミュニティがなかったら、うちの会社は潰れてたかもしれない。

メーリングリストに拙い英語で質問を投げたら、会ったこともないブラジルのエンジニアが「それはたぶん、このパラメータが原因だぜ!」って返事をくれたり。国内の勉強会で「もう無理です…」って愚痴ったら、「うちもそこで3ヶ月ハマりましたよ」って笑いながら解決策を教えてくれる人がいたり。

だから、私にとってOpenStackは、ただの技術じゃない。あの時の苦しみと、助けてくれた人たちの顔がセットで思い出される、青春そのものみたいなものなの。15年続いた理由なんて、難しい理屈じゃない。そういう、人と人との繋がりがあったから。ただ、それだけなんだと思う。

失敗談こそ、最高の教科書

CODTで語られる事例って、本当にひどいのよ(笑)。

事例の記憶私の感想
中小企業の自動化改革「自動化したはずが、余計に仕事が増えた話」から始まった。最高。
AI予兆検知運用日立さんみたいな大企業が「AI、最初は全然言うこと聞いてくれませんでした」って正直に話すのがすごい。
OpenStack×エッジ「現場に設置したら、夏場の熱でサーバーが落ちた」みたいな話。他人事じゃない。
コミュニティ連携事例「引き継ぎ資料がなくて、退職した人に電話した」って話、うちもやったことある。

あるスタートアップの若い子が、「IaC(Infrastructure as Code)を導入して、何度もインフラを全部吹き飛ばしました」って、笑いながら話してたセッションが忘れられない。普通なら隠したいじゃない、そんな大失敗。でも、彼はそれを「一番の財産です」って言ったの。

失敗を隠さない。それを笑い飛ばして、みんなの教訓にする。なんて強いんだろうって、本気で感動した。キラキラした成功事例を100個聞くより、たった一つの、そういう生々しい失敗談の方が、よっぽど私たちの血肉になる。

他のイベントとの決定的な違い

誤解しないでほしいんだけど、AWS Summitとか、他の大きなイベントを否定する気は全くないの。最新情報をキャッチアップするために、私も参加するし、うちの社員にも行かせる。

でもね、家に帰るときの気持ちが、全然違うのよ。

大きなイベントの帰りは、「ああ、うちはまだまだだな」「あれもこれも勉強しなきゃ」って、少し焦る気持ちになることが多い。宿題をたくさん抱えて帰る感じ。

でも、CODTの帰りは、違う。なんていうか、飲み会で友達と語り明かした後のような、不思議な高揚感と安心感がある。「よし、明日からまた頑張るか!」って、自然に思える。

どっちが良いとか悪いとかじゃない。でも、もし君が今、仕事に少し疲れていたり、一人で悩んでいたりするなら、必要なのは新しい宿題じゃなくて、背中を叩いてくれる仲間なんじゃないかな。

私たちの仕事は、社会の「心臓」を動かしてる

毎日モニターを睨んで、キーボードを叩いて。ふと、「私、何のためにこんなことしてるんだっけ?」って思うこと、ない?

でもね、君が今見ているそのシステムは、どこかの会社の、誰かの生活を、確実に支えてる。自治体のサービスかもしれないし、病院の予約システムかもしれない。私たちが「運用」しているのは、社会の心臓なのよ。私たちが手を止めれば、社会のどこかで、誰かが必ず困る。

その責任は、ものすごく重い。でも、同じくらい、誇らしい仕事だと思わない?

CODTで話している人たちは、みんなそのことを知っている。自分の仕事が、ただの作業じゃなくて、社会に繋がっていることを、肌で感じている。だから、あんなに熱く語れるんだと思う。

最後に、生意気な先輩から一言

長々と、私の自分語りに付き合ってくれてありがとう。

別に、「絶対にCODTに参加しろ!」なんて言うつもりはないわ。オンラインで動画を見るだけでもいい。Twitterでハッシュタグを追うだけでもいい。

でも、もし。もし、君が今の仕事に少しでも息苦しさを感じていたり、自分の未来が見えなくて不安になったりしているなら。一度でいいから、あのカオスな空間を覗いてみてほしい。

何か劇的に変わる保証なんてない。明日から急に仕事ができるようになるわけでもない。でも、一つだけ約束する。

「悩んでいるのは、自分だけじゃなかったんだ」

そう思えることだけは、私が保証する。

それって、明日からもう一日だけ頑張るための、十分な理由になるんじゃないかしら。

会場のどこかで、疲れた顔でコーヒーを飲んでる女がいたら、それは私かもしれないわね。その時は、気軽に声をかけてよ。

じゃあ、またどこかの現場で。

佐々木 優

「札幌の金曜日」をあなたの写真で届けよう!参加型フォトギャラリー開始!

夕暮れの札幌の街を歩く人々の様子を捉えた写真。「札幌金曜を投稿しよう」の黄色い文字が中央に大きく表示されている。

こんにちは。札幌の週末情報をお届けしている当ブログから、新しい参加型企画のお知らせです。


■ 毎週金曜日、あなたの“札幌の1枚”を見せてください

街の空を見上げたとき、
駅のホームでふと立ち止まったとき、
通りすがりのポスターに足を止めたとき――

そんな「特別じゃないけど、ちょっと印象に残る札幌の金曜日」。
あなたの目線で撮った1枚を、ぜひ投稿してみませんか?


■ 投稿テーマは「札幌の金曜日に見つけた、何気ない瞬間」

この企画では、札幌市内または近郊で撮影した
金曜日限定の写真を募集しています。

写真のジャンルは自由です。

  • 天気や空模様
  • 街角や通勤風景
  • イベントの看板や開場前の様子
  • 駅や地下道の光景
  • 自分だけが見つけた面白い発見 など

「イベントに行ってなくてもいい」のがこの企画のポイント。
何気ない日常の札幌を、みんなで記録していきましょう。


■ 参加方法(とってもカンタンです)

📷 投稿方法は、以下の3ステップ!

  1. 金曜日の札幌で撮影した写真を1枚選ぶ
  2. X(旧Twitter)に投稿
  3. ハッシュタグ「#今日の札幌金曜」をつけるだけ!

💡 コメントも短くてOK!
「夕方の空がきれいでした」くらいの一言でも大丈夫です。


■ 毎週1名を「今週の1枚」としてご紹介!

投稿いただいた写真の中から、
毎週1枚だけ、選ばれた写真を
当ブログの記事内や音声番組で紹介します!

また、選ばれた写真は記事のアイキャッチ画像やカバーにも採用される可能性があります。

あなたの1枚が、多くの人の目にふれるきっかけになるかもしれません。


■ こんな方におすすめ!

✅ スマホでちょっと写真を撮るのが好きな方
✅ イベントには行かないけど札幌の街が好きな方
✅ SNSで発信したいけどネタに悩んでいる方
✅ 週末に“何か1つ記録したい”方


■ なぜこの企画を始めるのか?

札幌の週末は、にぎやかなイベントやライブだけじゃありません。
小さな風景、静かな時間、人の気配――それらもまた、かけがえのない“札幌の金曜日”です。

この企画は、そうした日常の断片を
読者みんなで集めて、札幌という街の“今”を共有する試みです。

イベントに参加する人も、そうじゃない人も。
プロカメラマンも、スマホユーザーも。
誰もが参加できる、やさしい札幌のアーカイブ。
一緒につくっていきませんか?


■ 応募にあたっての注意点

  • 投稿画像は、公開アカウントから投稿されたもののみ対象とさせていただきます。
  • 採用された方には、XでDMをお送りする場合があります。
  • 投稿写真は、当サイトや音声番組、SNSなどで紹介・二次利用させていただく場合があります(著作権は投稿者に帰属します)。

📮まとめ:まずは気軽に1枚から!

ちょっとした風景も、
「#今日の札幌金曜」をつけて投稿するだけ。

「札幌の金曜日って、こんなに豊かなんだ」
そんな声が生まれる場を、みんなで作れたら嬉しいです。

あなたの“今週の1枚”、お待ちしています!


📢 投稿用ハッシュタグ:#今日の札幌金曜
📆 対象日:毎週金曜日に札幌で撮影された写真

#今日の札幌金曜 #札幌フォト #札幌日常 #札幌街歩き #金曜の風景 #スマホ写真 #参加型企画

【7月2日】新事務所の撮影会で起きた珍事件簿

6月30日 担当 みゆき

~中古マンションの一室で繰り広げられた、OLたちの本音と建前~

みく(25歳・経理担当)のメンバー日記

今日は会社の新事務所(って言っても中古マンションの一室なんだけど)での撮影会でした。

何の撮影か?って??

私達、リミブレイクのLPに載せるスタッフ紹介ページに載せる写真なんです。

正直、最初は「またー?」って思ってたんですが、予想を遥かに超える一日になってしまって…。今のうちに記録しておかないと、絶対に忘れちゃいそうなので日記に残しておきます。

朝9時:集合時間なのに誰も来ない現実

汗をかきながら驚いた表情を見せるメガネの少女。背景は日差しの差し込む室内。
クーラーのない部屋で暑さに耐える少女の姿。夏の厳しい暑さを感じさせる一枚です。AIが描いたイメージです。

約束の時間は9時だったのに、実際にメンバーが揃ったのは9時半過ぎ。これってうちの会社あるあるですよね。みんな「ちょっと遅れます」のLINEを送ってくるんだけど、結局全員遅刻という。

新事務所は築25年のマンションの3階。エレベーターはあるけど、なんか微妙に狭くて、みんなで荷物持って上がるの大変でした。部屋に入った瞬間の感想は「うーん、思ったより狭い」。でも、大きな窓があって光は入るし、まあ悪くないかな。

先輩の社員食堂のシェフ(27歳)が「ここで10人も撮影するの?」って言ってたけど、私も同じこと思った。物理的に厳しくない?

10時:メイク戦争勃発

パウダールーム(って言ってもただの洗面所)に10人が殺到。案の定、鏡の取り合いが始まりました。結さん(26歳)が「私、朝からメイクしてきたから大丈夫です」って言ってたけど、結局みんなと同じように鏡の前で化粧直ししてる。女子って正直だなあ。

さゆりが持参したメイクボックスがプロ級で、みんなから「すごーい」の嵐。私なんてドラッグストアのアイシャドウパレット一個だけ。格差を感じる瞬間です。

洗面所で聞こえてきた会話: 「昨日の合コンの話、どうなったの?」 「あー、あの人?連絡来てないから脈なしかも」 「でも写真は盛れてたよね」

朝からこのテンション。今日一日が思いやられる…。

ここで予想外の真実が発覚!!

鏡に殺到したのは「本当は誰も化粧していなかった

11時:衣装選びという名の品定め大会

みんな「普段より少しだけおしゃれ」な服装で来てるはずなのに、なぜか更衣室(元々の寝室)で着替え大会が始まりました。麻紀なんて、スーツケース一個分の衣装を持参。「迷っちゃって」って言ってるけど、明らかに気合入りすぎでしょ。

仕事以外はトレーナーにジーパンが多い麻紀)

私は無難に白いブラウスとネイビーのタイトスカートにしたんだけど、みゆきに「みくちゃん、それ地味すぎない?」って言われてちょっとムッとした。でも確かに、他のみんなと比べると保守的かも。

かずみの花柄ワンピースは本当に可愛くて、思わず「どこのブランドですか?」って聞いちゃった。「ZARA」って答えてくれたけど、私が着ても絶対似合わないやつ。体型の差って残酷。

花柄のワンピースを着た金髪の少女がオフィスで笑顔を見せている。
明るいオフィスで笑顔を見せる花柄ワンピースの少女。親しみやすく爽やかな印象を与えるシーンです。AIが描いたイメージです。

12時:カメラマンの微妙な反応

眼鏡をかけた講師風の男性キャラクターがカメラの前で収録テストを行っている様子。マイクやPCも見える。
動画収録のテストを行う講師風キャラクター。マイクとカメラを使った配信環境が整っています。AIが描いたイメージです。

撮影を任されたやすさん、最初はプロフェッショナルな感じだったんだけど、だんだん表情が曇ってきました。理由は明らか。狭い部屋に10人の女性が入ると、物理的に撮影が難しいんです。

「えーっと、もう少し後ろに下がっていただけますか」 「そちらの方、少し左に…あ、でも壁があるので無理ですね」

やすさんの困った顔を見てると、なんだか申し訳なくなってきました。でも、これって事前に分かってたことじゃない?なんで会社は下見しなかったんだろう。

12時30分:事件発生

休憩時間に麻紀がコーヒーを飲もうとして、手が滑って隣にいた夢子の白いシャツにぶちまけてしまいました。

「きゃー!」「大変!」「誰かタオル!」

みんなで大騒ぎ。でも正直、私はちょっとホッとした部分もありました。だって、緊張してた空気が一気に和んだから。夢子も最初は「えー」って顔してたけど、みんなが必死に対処してくれるのを見て笑ってました。

「まあ、こういうこともあるよね」

この一言で、現場の空気が完全に変わりました。

13時:カオス撮影の始まり

濡れたシャツ事件をきっかけに、なぜか「完璧な撮影」から「面白い撮影」にコンセプトが変更。誰が決めたわけでもないのに、自然とそうなってました。

リビングにあった観葉植物(前の住人が置いていったやつ)を使って「オフィスジャングル」なるものを作成。みんなで植物の葉っぱを持ってポーズ。客観的に見ると完全におかしいんだけど、その時は楽しくて仕方なかった。

ゆり先輩が「私たち、何してるんだろうね」って笑いながら言ってたのが印象的。でも、誰も止めようとしない。むしろエスカレートしていく一方。

14時:椅子積み上げ事件

スーツ姿の女性が、複数の椅子が崩れ落ちる場面に驚いているアニメ風イラスト。
突然椅子が崩れ落ち、驚きの表情を浮かべる女性の姿。アクシデントの一瞬を切り取った印象的なシーンです。AIが描いたイメージです。

狭い部屋で「高さ」を出すために、折りたたみ椅子を3段重ねにして撮影することになりました。今思えば、明らかに危険だったんですが、その時は誰も冷静じゃなかった。

案の定、椅子が崩れて結ちゃんが床に座り込む形に。幸い怪我はなかったけど、スカートがめくれ上がって…。田中さんが慌てて目を逸らしてたのが印象的でした。

「大丈夫?」「怪我してない?」

みんなでユイちゃんを心配したんだけど、本人は「恥ずかしい」って顔を真っ赤にしてました。可愛いなあ、22歳。私もあの頃はもう少し可愛らしい反応してたのかな。

15時:社長登場でヒヤッと瞬間

一番盛り上がってる時に、なぜか社長が突然現れました。事前連絡なし。みんな一瞬フリーズ。

「楽しそうですね」

腕を組んで怒った表情を浮かべる眼鏡の女子学生。背景には家庭的なリビングが広がる。
家庭的なリビングで怒った表情を見せる女子学生。表情と雰囲気が印象的な日常の一コマです。AIが描いたイメージです。

「やばい!!」

全員が凍り付いた…

社長は穏やかな口調だが目が怒っている💦

「皆、今日はリミブレイクのプロフ用の写真撮影でしょ?それが、なぜ…私服なのかしら?」

「それは…」

一同は下を向いてしまった。

「それにね、すっぴんで職場に来るとは何事なの?それとも…」

社長がにやりと笑った。

腕を組んで自信満々に笑う眼鏡の女子学生。背景には家庭的なリビングが広がる。
余裕の笑みを浮かべる女子学生。家庭的なリビングを背景に、彼女の強い個性と自信が際立っています。AIが描いたイメージです。

「げっ!!!」

社長は「今日からリミブレイクは「下着販売メーカー」に変えようかしら?」

それから鋭い目で

「全員下着で撮影しなさい!!]

「ご、ごめんなさい!!」

「申し訳ありませんでした」でしょう?

「は、はい!!」

私たちは全員、ものすごいスピードでロッカーにしまってあった、オフィスレディの制服に着替えた。

16時:撮影終了、そして反省会

なんだかんだで撮影終了。みんなでお疲れ様のお茶タイム。狭い部屋だから、コンビニで買ったペットボトルのお茶を床に座って飲む感じ。なんか学生みたい。

「今日って何の撮影だったっけ?」ってさゆりさんが言い出して、みんなで爆笑。確かに、最初の目的を完全に見失ってた。

結先輩が「でも、たまにはこういうのも良いよね」って言ってくれて、なんとなくみんなも納得した雰囲気。私も楽しかったのは事実だし。

17時:帰り道での本音

ゆり先輩と一緒に駅まで歩いてる時に、ぽろっと本音が出ました。

「正直、ちょっと疲れた」 「わかる。でも、みんなで騒げて楽しかったよね」 「うん。ただ、やすさんの視線がちょっと…」 「あー、気になった。でも悪い人ではないと思うけど」

そうなんです。全体的には楽しかったけど、微妙にモヤモヤする部分もあった。特にやすさんの反応とか、写真をどう使うのかとか。そういえば、結さんの婚約者の龍二君。終始無言だったな。私達を見て何も感じないのかな?

夜:家で冷静になって思うこと

シャワーを浴びて、一人になってから今日のことを振り返ってみました。楽しかったのは間違いないけど、「これって本当に会社の広報写真として適切だったのかな?」という疑問も湧いてきます。

SNSで「映える」写真を撮ることが重視される時代だから、こういう企画になったんだと思うけど、私たちって「商品」扱いされてない?そう考えると、ちょっと複雑な気持ちになります。ゆりさんの「イメージガールは「見せてなんぼ。芸は売っても身は売るな」」の言葉が頭に浮かんだ。

そうだ、私も一時はゆりさんにあこがれて、イメージガールを目指してここに来た。あの頃から、私のあこがれはゆりさんだった。だから、今回の撮影も「商品扱い」ではないはずだ。もし、そうならゆりさんが黙ってはいないだろう。

「これでいいんだよね…」

でも、普段は事務作業ばかりで、みんなでワイワイする機会って意外と少ないから、そういう意味では良い機会だったかも。麻紀ちゃんなんて、普段はおとなしいのに今日は積極的だったし。

明日からの心配事

明日会社に行って、今日の写真を見せられるのがちょっと心配。やすさんがどんな写真を選んで、どう加工するのか。私たちの「素」の部分まで写っちゃってるかもしれないし。

それと、他の部署の人たちにどう説明すれば良いのかも悩みどころ。「撮影会楽しかった」って言うのは簡単だけど、実際は結構カオスだったし。

結論:複雑だけど、嫌いじゃない

今日一日を通して感じたのは、会社のイベントって「建前」と「本音」のバランスが難しいなということ。最初は「きちんとした広報写真を撮りましょう」っていう建前だったのに、気がついたら本音の部分が全面に出てしまった。

でも、それが必ずしも悪いことだとは思いません。普段見えない同僚の一面を知ることができたし、チームワークも深まった気がします。ただ、境界線は大切だなとも思いました。

明日、会社でみんなとどんな話をするのか、今から楽しみです。きっと「昨日は大変だったね」って笑い話になるんだろうな。

そして、次回もし同じような企画があったら?正直、微妙なところです。楽しかったけど、もう少し計画的にやりたいかも。

追記: 結先輩からLINEで「お疲れさまでした!楽しかったです」って送られてきました。みんな同じ気持ちなのかな。明日が楽しみです。